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『中東の日本人人質事件?問題は総理官邸の迂闊?』


中東の日本人人質事件?問題は総理官邸の迂闊?

中東は常に争いが絶えない地域だろう。日本との関係は貿易上のつながりが主で文化的なつながりはよく分からない。宗教への拘りの強い中東地域とおおらかな宗教観の日本とでは、宗教的な問題が表面に出ることは無い。比較的に好感度は高いだろうか。

中東地域を遠くから眺めているときは問題はないが、近づいて個別に対応するときはどの国も扮装の当事者だから軽々しい振る舞いは禁物だ。敵の敵は味方、敵の味方は敵の関係が複雑に入り組んでいるのだから、中に入ると無事では収まらない。

中東の中では国家というレベルでも、民族というレベルでも、地域というレベルでも、宗教というレベルでも、常に紛争が起きているのだから何処を向いても安心はない。中に入るときに必要なのは本人の覚悟。戦国時代や江戸時代初期と思え。方がぶつかったら御免なさいでは済まない。切り捨て御免。今の法律や常識は通用しない。目を合わせても無礼者で終わるときも?。

国の覚悟は?。本人が覚悟したら国も覚悟する。人質を取って痛めつけたら犯罪者を罰する。代償(代わりの人質)を取る。

今、問題は国の覚悟だろう。北朝鮮に拉致されても経済制裁で済ましている。北朝鮮人を拉致して交渉に使うこともしない。キムの息子がディズニーランドに来ても黙って帰している。こういうていたらくでは覚悟も何もない。犯罪者はやりたい放題だ。

今回の事件の発端は不用意な安倍総理のイスラエル訪問に尽きる。ニュースを見ていて違和感を覚える画像が流れている。イスラエルの非人道的な振る舞いを知っていて、よくも金を出して協力しますといえたものだ。日本人はいつアラブやイスラムを敵に回すと判断したんだ?。軽々しく勝手なことをするな。人質百人取られても当然の振る舞いだ。

外遊して金をばら撒いて、ついでに人質まで作ってきた。失政だろう。

従来は必ず国連を通して政治色を消していたはず。



アメリカという国家がキリスト教国家でいるのは後何年か。イスラエルべったりの政治は後何年か。イスラエルは必死でホワイトハウスに石垣を築いても崩れるのは時間の問題。

イスラム国はアラブ社会の対イスラエル戦略の閉塞感の突破口として指示されている可能性もある。イスラエルに金と力を与える行為はアラブ~イスラムへの敵対行為。十字軍といわれても否定できないだろう。

兎に角、難しいのが中東だ。早計は禁物。



http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL4N0V300P20150124

人質事件、首相歴訪前に低かった政府の警戒度 難しい身代金判断

2015年 01月 24日 19:36 JST 

[東京 24日 ロイター] - 「イスラム国」とみられる過激派組織による日本人人質事件は、殺害予告期限とされた23日午後を過ぎても解決の糸口が見い出せない。安倍晋三政権は「解放へ全力」を挙げる態勢を取っているが、首相の中東4カ国歴訪前に、人質事件発生のリスクに対する警戒度は決して高くなかったことが、政府関係者への取材で明らかになった。打開策が見つからない中、身代金支払いに米国が反対し、政府は難しい判断を迫られている。

殺害予告期限とされた23日午後2時50分を経過しても、イスラム国から人質解放に関連したメッセージの発信がなく、緊迫した情勢が続いている。23日夜、BS日テレの番組に出演した礒崎陽輔首相補佐官は「(イスラム国)から間接的な意味での反応がないわけではないが、ダイレクトな反応ではない」と述べ、目立った進展が見えない情勢であることをにじませた。

イスラム国とされる組織が出した声明文は、安倍首相が中東歴訪で示した2億ドルの人道支援をやり玉に挙げ「イスラム国に対する戦いに2億ドルを支払うという愚かな選択をした」と日本政府の外交を批判した。

昨年11月の段階で、湯川遥菜さん(42)と後藤健二さん(47)の2人を拘束していた犯人側にとって、安倍首相の中東歴訪は、自らの存在感を示し、身代金も得る格好のチャンスと映っていた可能性がある。

そもそも、政府に重大な事件が発生する危険性があるとの認識はあったのか──。1月16日からの安倍首相の中東歴訪を前に、首相と菅義偉官房長官、岸田文雄外相、中谷元防衛相が参加した関係閣僚会議が開催された。議論の中身は「極秘」とされたが、ある関係筋は「拘束されている日本人について、そこでは何も話が出なかった」と証言する。

また、首相歴訪先にアラブ諸国の多くと対立するイスラエルが含まれており、拘束されている日本人2人に影響が出るかどうかについて、2人が拘束されていることは認識していたが「首相歴訪前に、拘束されている日本人について、議論した記憶はない」と述べた。

政府は昨年8月の段階で、湯川さんがシリア国内で拘束されたことを確認。後藤さんが出国してシリアに向った後、音信が途絶していたことを昨年12月までには認識していた。

別の関係筋は、首相歴訪との関連で、拘束された邦人がいる周辺国に訪問できなくなるという選択肢はなかったとの見方を示し、「(経済支援などの提示は)歴訪先と親交を深める目的であり、当然のことだ」と述べた。

だが、首相の中東訪問を批判する声もある。イスラム法学者で元同志社大教授の中田考氏は22日に都内で講演し「安倍首相は自分の歴訪が地域の安定に貢献すると思っていたようだが、残念ながらバランスが悪い。もし人道支援のために今回歴訪したのなら、シリアからの難民の大半がいるトルコを最優先にすべきだった」と指摘。

「訪問国はエジプト、イスラエル、パレスチナ、ヨルダンという、すべてイスラエル問題に関係のある国ばかり。米国とイスラエルの手先と認識される。人道支援、難民支援のために行っていると理解されないのは、中東を知る者としては常識」と述べた。イスラム国幹部と交流がある中田氏は、戦闘員に加わろうとした北海道大学の学生の渡航を支援したとして昨年、家宅捜索されている。


振り返って検証してみると、首相歴訪前に政府部内には、今回の事態を予見したり、そのリスクに警戒すべきだとの見方が、主流を占めることはなかったと言える。

人質となった2人の解放条件として、殺害を警告したビデオでは、2億ドルの支払いを日本政府に求めている。

この身代金の問題でも、政府は難しい状況に直面している。米国務省のサキ報道官は22日の会見で「身代金の支払いは国民を危険にさらす」と述べ、「われわれの立場を(日本政府に)非公式に伝達している」と述べた。

冒頭の関係筋も「米国は出来ることなら何でも手伝うと言ってきているが、身代金はわかっていますよね、という感じで、払うなと言ってきている」と語る。

リスク管理に詳しいある関係筋は「テロに屈しないと明言し、自民党の高村正彦副総裁も支払わないと明言している。2億ドルを直接(イスラム国に)支払うことは考えにくい」と述べる。

その関係筋によると、日本政府にとって、身代金を支払って国際的に批判を浴びた1977年9月の「ダッカ事件」の記憶が鮮烈だという。日本航空機が日本赤軍にハイジャックされ、600万ドル(約16億円)の身代金と服役、拘留中だった9人の釈放が要求された。

当時の福田赳夫首相は「1人の生命は、地球より重い」と述べ、身代金600万ドルの支払いと9人の釈放を決断した。

もし、支払いを政府が決断した場合、どの予算費目から支出されるのか。さらに別の関係筋は、外交報償費、官房報償費、予備費などの項目が該当するとの思惑に対し「テロに屈する予定がないから、手続きのことは考えていない」としか述べていない。

ただ、今回は要求されている額が2億ドル(1ドル118円換算で236億円)と巨額なだけに、支払った場合の政府の説明内容に、内外からの注目が集まりそうだ。 (編集:田巻一彦)

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