『テストパターンに最適化する手法は自動車メーカーの常套手段!規制する側にも大きな問題!』
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フォルクスワーゲンが米国の排ガス規制をクリアするために、テストの時だけ規制対策モードで作動させる不正なプログラムを開発し組み込んでいた問題は米国内のVWディーゼル車数十万台だけにとどまらず世界で1千万台を超える規模の歴史的な問題となった。
しかし、これを不正と言うなら、多少の差はあれ殆どのメーカーは似たような対策をやっていると思っていいだろう。一番わかりやすいものは燃費性能だ。テストパターンに対しては優れた燃費性能を発揮しても、普通に利用しているときはそれほどのデータを示さない。
フォルクスワーゲンのクルマもテストと同じように作動させてやれば排ガス規制をクリアできる。多分、燃費性能も優れた数字を示すのだろう。
実際の燃費性能が悪ければ環境破壊、ランニングコストのアップと言った不利益を被るのだから、本来は自動車メーカーにクレームしても良いのだろう。
自動車メーカーの不正はフォルクスワーゲンに限らない。市民は今こそ声を上げる時ではないか。
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- 問題は規制する側だろう。単純なパターンでテストするだけで、実際の走行とのギャップ解消を図ろうとしないのは目的を放置したような堕落したやり方だ。簡単に潜り抜けることができるようなテストパターンは罠と同じではないか。VWを捕まえても地球が失った環境と資源は取り返しがつかない。責められるべきは規制する側の怠慢に違いない。
http://jp.reuters.com/article/2015/09/24/volkswagen-scandal-dobrindt-idJPKCN0RO18Y20150924
Business | 2015年 09月 24日 20:36 JST 関連トピックス: トップニュース, ビジネス
VW、欧州でも排ガス不正操作 ドイツ運輸相が明かす
9月24日、ドイツのドブリント運輸相は、フォルクスワーゲンによるディーゼル車の排ガス不正操作問題について、不正行為は米国だけでなく欧州でも行われたと明らかにした。サンディエゴで23日撮影(2015年 ロイター/MIKE BLAKE)
9月24日、ドイツのドブリント運輸相は、フォルクスワーゲンによるディーゼル車の排ガス不正操作問題について、不正行為は米国だけでなく欧州でも行われたと明らかにした。サンディエゴで23日撮影(2015年 ロイター/MIKE BLAKE)
[ベルリン 24日 ロイター] - ドイツのドブリント運輸相は24日、同国の自動車大手フォルクスワーゲン(VW)(VOWG.DE)によるディーゼル車の排ガス不正操作問題について、不正行為は米国だけでなく欧州でも行われたと明らかにした。
同相は記者団に対して「欧州でも1.6リットルと2.0リットルのディーゼルエンジン車が不正の影響を受けているとの情報を得ている」と述べた。欧州で不正操作された車両の台数は不明だという。
またドブリント運輸相は、VW以外のメーカーが製造した自動車についても、ランダムにテストを実施する考えを明らかにした。
独VWのEU販売台数
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