『群馬県警の「巡回連絡カード」悪用事件は氷山の一角か?』
※
- 引っ越しなどすると、新聞の勧誘と同じように、何気なく現れる警察官。そういうところは治安は良いのだろうと思う。で、似たような紙を見せられる。自分で書いたかお巡りさんが書いたか記憶にない。以前は今ほど、お巡りさんを警戒する雰囲気はなかった。個人情報保護法なんてなかった。
- 時代は今、この情報を悪用できるようになった。これのコピーとか抜粋した情報が流出していなたらと考えると大変なことだ。
- 適切に管理されていることを示さないと住民は警察への協力が難しくなる。
※
女児誘拐未遂容疑:逮捕の巡査「巡回連絡カード」悪用か
毎日新聞 2015年02月18日 23時42分(最終更新 02月19日 07時55分)
未成年者誘拐未遂容疑で逮捕された秋山容疑者が勤務していた交番=群馬県吉岡町南下で2015年2月18日午後6時22分、山本有紀撮影
関連記事
【容疑者、女児の父親の知り合いを装い…】
【被害女児の両親「警察官でしたか。がっかりです」】
<女性殺害容疑で大阪府警警察官を逮捕>足跡残さぬよう? 現場で鑑識用「足カバー」使う
<被害者のスマホ溶かす>大阪・東住吉の女性殺害 警官、関係隠す狙いか
女児を32時間連れ回す 容疑の42歳会社員を逮捕
「欲望に勝てず」盗撮2000回の疑い 富山県警巡査長懲戒免職
勤務する交番の管轄エリアで小学4年の女児(10)を誘拐しようとしたとして、群馬県警は18日、県警渋川署地域課巡査、秋山暢大(のぶひろ)容疑者(24)を未成年者誘拐未遂容疑で逮捕した。秋山容疑者は女児の自宅前に乗用車を止め、女児が帰ってきたところを、車から降り声をかけた。私服で、警察官であることは明かさず、女児や父親の名前を口にして父親の知り合いを装っていた。
◇
秋山容疑者が女児や父親の名前を事前に知っていたことについて、群馬県警は、職務上知り得た情報を利用した疑いがあるとしている。地域をパトロールする巡査は通常「巡回連絡カード」を使って個人情報を収集しているとみられ、今回もこれを悪用した可能性が考えられる。
巡回連絡カードは、警察庁が「住民の安全で平穏な生活の確保に役立てる」として地域警察官に住民の情報を収集させている制度。事件・事故が発生したり、迷子を保護したりした緊急時に家族への連絡に役立てると説明し、家族全員の氏名、生年月日、勤務先、学校名などの記入を求めている。
女児や両親と秋山容疑者に元々面識はなく、女児と友達(7)は昨年12月、パトロール中の秋山容疑者を5、6回見かけたと話しているという。この時の秋山容疑者の挙動について県警は「地域の見守り活動をしているような様子だった」と説明しているが、「かわいい女の子をつけ回していたのでは」と疑う声も住民の間から出ている。隣町の主婦(29)は「そもそも何のために書かされるカードなのかと思っていた。今回もし警察官に悪用されたなら、巡回連絡カード自体、廃止してもらいたい」と憤る。
渋川署によると、秋山容疑者が勤務していた吉岡町交番は原則2人体制。監視・管理体制が弱く、個人情報を比較的容易に入手できた可能性もある。過去には長野県警や愛知県警で、交番の連絡票のコピーを悪用したり、駐在所の情報照会用端末を不正操作したりした手口もあった。【尾崎修二】
※