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『長野県警千曲署 飲酒運転証拠偽造』


『長野県警千曲署 飲酒運転証拠偽造』
  • こばやしたつお-小林達男,
  • 長野県警千曲署
  • 小林達男
  • 飲酒運転証拠偽造で求刑


http://www.shinmai.co.jp/news/20141210/KT141209FTI090006000.php

千曲署の飲酒検知管事件 元交通課長に有罪判決

12月10日(水)
 長野県警千曲署交通課員4人が数値を偽造した飲酒検知管を証拠とし、道交法違反(酒気帯び運転)を立件した事件で、証拠隠滅と虚偽有印公文書作成・同行使の罪で在宅起訴された同署の元交通課長小林達男被告(53)の判決公判は9日、長野地裁(伊東顕裁判長)で開いた。伊東裁判長は「刑事司法と警察に対する国民の信頼を裏切った悪質な犯行」として、懲役1年6月、執行猶予5年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。

 伊東裁判長は「4人もの警察官が関与し、格別ためらいも見せずに最も重要な証拠を偽造した」と指摘。被告について「幹部だったのに、容疑者を確実に処罰したいという独善的な動機で偽造を提案し、部下3人を巻き込んだ」とし批判した。

 判決によると、昨年8月、千曲市内で飲酒運転の疑いがある男性を摘発。呼気を調べた飲酒検知管が壊れたため、部下3人(起訴猶予)と共謀し、アルコール成分を含む市販の洗口液を使って酒気帯び運転に相当する数値の検知管を偽造し、道交法違反容疑で立件した。男性は同法違反罪で罰金刑が確定した。

 小林被告の代理人弁護士は「控訴の予定はない」とのコメントを発表。県警監察課は「判決についてはコメントする立場にない」とし、「今後も再発防止に努める」としている。

 刑事訴訟法によると、有罪判決の証拠品が偽造されたことが確定判決で証明されると再審請求できる。罰金刑を受けた男性のほか、検察側も再審請求して無罪主張することができるが、長野地検の林享男・次席検事は「判決が確定していないのでコメントできない」としている。

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